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茅葺屋根

お茶会

西粟倉村

智 頭へ

黄金の湯

てんぷら

鉄鍋茶会

茅葺との
   別れ


駒の尾山

下 山


写真集

GW in 田舎暮らし


 初日の食糧さえ何とかなればあとはどうにでもなるだろう・・・・・・・・
「ザルのようなスケジュールでも満足できる」という同じ価値観を持った人たちによるPWが始まった。

 その初日の昼は地産の田舎料理バイキングである。問題はGWの混雑だ。食欲旺盛なメンバーのこと、最初はこのバイキングにありつけるかどうかが大きな課 題であった。しかし、心配とはよそに余裕を持ってテーブルを確保することが出来た。「計画がザル」であるだけに、「群集の心理」の読みにはめっぽう強く勘 が働く。
 「割引券はお持ちですか?」
あちらから聞いてきた。今来たところだから持っているはずがない。すると、
 「どこにお泊りですか?」
 「茅葺の・・・・・・ですが。」
 「それなら300円割引させていただきます。風呂の400円割引券もどうぞ」

 なんと好意的な対応、会計のC子さんが善良そうな顔をしていたからなのか?
この村の雰囲気を感じてしまった。なんて素晴らしい出会いなのだろう・・・・
地元食材のバイキングが 1200円で食べられるのだ。しかも、温泉に格安で入浴できるのだ。
 値段も安いがおいしい。さすがのH司さんの腹も一杯だといっていた。


 次は予約の確認と支払いだ。鍵は渡してくれない。外とは障子だから鍵があっても意味がないからだ。都会派の我々にとっては珍しくも素敵な茅葺。しかし、H司さんやI功さんは懐かしいと言っていた。
 たたずまい、鍋、食器など思ったより清潔だ。ここの管理人の心を感じた。それでも潔癖なS美さんは、食器を熱湯消毒。さらにカメムシの襲撃から守るために、洗った食器はザルをかぶせていた。

 晩飯は、昨年好評だったBFシチュ−。大量の肉、大量のにんじん、大量のジャガイモが鍋に放り込まれた。
 今年のブラウンソースはC子さんが担当した。味は非常にいいのに昼のバイキング が効いたのか食欲が今ひとつである。強いていえば、にんじんがうまく感じた。肉300g/人はどうも多すぎた。お代わりをしたが、圧力鍋と寸胴鍋の二つの うち、圧力鍋の分だけ残ってしまった。明日は、ビーフシチュ−ライスである。なんと豪華な朝飯なのだろう。


 次いでお茶会。お菓子はI功さんの「京観世」。このときのためわざわざ京都まで出かけ求めたとのこと。桑名の蛤をかたどった和三盆の菓子もあった。ただし大きさは蜆であった。
 そして、彼が持ってくる抹茶はいつもうまい。だから、いつも彼に頼ることにしている。

 電灯の笠は超昔風であったが、恐怖と思われたトイレは、あったか便座のウオッシュレットだった。


 翌朝は快晴、快便。朝食を食べ、さっそく西粟倉村見物、ちょうどヤマザクラが満開だった。

 さらに、林道が工事中だというので、最終日に登る駒の尾山の登山口付近を下見した。


 午後は、鳥取県へ抜け、林業とかっての鳥取藩最大の宿場町・智頭(ちず)を見物した。観光地という割に食事場所がない。ようやく探しあてた古民家の食堂もGWなのに昼の休憩閉店だという。
 例によって、会計のC子さんがいかにも困った顔をしていたら、「ま、いいでしょう」ということになった。あとからぞろぞろと我々が続いた。

 食後、智頭の山林王の住宅を見学した。土間に足を踏み入れて度肝を抜かれた。ここは城ではなかろうかと。12寸のケヤキの大黒柱、それより太い梁の木組 みや。はたまた、各客室の木の使い方、質素に見せかける贅、遊び心、自然木の使い方、じっくりと見れば味わいが出てくる建物であった。
 建物だけではない、庭には本物の滝を持つ山水があり、遠くに山が見える。驚くの は、これが借景ではなく、すべてが、この家の地所であるということだ。山林王の住宅見学は 500円もしたが、決して高くはない。充分満足できた。ボランティア・ガイドさんとH司さんのかけ合いがおもしろかったからかも知れない。
外に出ると小雨が降っていた。明日を登山日としていた幸運に感謝。


 二日目も割引券でゆったりと温泉に浸かることができた。露天風呂からは対岸の急斜面が見える。
 ミツバツツジが新緑の中に映えていた。
それを背景に、温泉好きのI功さんは己が裸体撮影に成功したようだった。


 今晩の夕飯はてんぷら。風呂の帰りに山菜を求めた。家の周辺に生えていたユキノシタも摘んできた。S美さんは、娘のT理さんの料理指導の好機だと喜んでいた。
 さすがに揚げたてのてんぷらはうまい。山菜の香りがプーンとした。H司さんは、この家の周囲に生えていたフキで酒のアテを作っていた。今日の料理はやはり日本酒にぴったりだった。茅葺の家では、やはり和食がいい。


 囲炉裏の鉄鍋で湯を沸かし、お茶会をした。宗匠は姿勢を正すためとかで、背に火吹竹を入れて茶を立てている。それがなんともおかしげで、このお茶会の楽しさを物語っていた。
 K潔さんの松山出張土産、「和三盆糖飴」は菓子としてはお茶には馴染まなかっ た。が、「坂の上の雲饅頭」が好評だった。値が張るのこともあったらしく7人で3個。通常では分けられないこの素数の組み合わせも、もちろん大中小で分け れば完璧。そのことを考え、わざと少なくしたとの言、やはりK潔さんは賢い人だ。

 囲炉裏端は、和やかな穏やかな時間が流れていた。

 昨夜、K潔さん、I功さん、T好さんのイビキでほとんど眠られなかったというH司さんは、爆睡していた。寝不足なのに酒の力を借りてというのも彼らしい。


 最終日も快晴。朝飯は簡単におにぎり。そして、茅葺の田舎暮らしに別れを告げた。


 今日は駒の尾山登山。昨日の下見と地図を読み解き、ダルガ峰経由で登ることにした。
 ポコポコあるピークの上り下りを覚悟していたが、立派な巻き道が作られていた。やはり読みが当たった。岡山県の最高峰・後山とさほど変わらない高さ。360°の展望にひたりながら、頂上でたっぷりの時間を使いうどんを作り、山上でのお茶会を楽しんだ。
 (↑写真をクリックするとパノラマ写真が出てきます)

 ゆっくりと下山。高原状の路上でコーヒタイム。それから割引券を使い長時間の温泉三昧、極楽状態で帰路についた。
ザルのようなスケジュールであったが、実に充実した中身であった。楽しむという気持ちがザルの目をふさいでいったのだろうか。語るには難しいのが田舎暮らし。まさにその豊かさの中にいたことだけは確かである。

 PWでは主役はいらない。しかし、K潔さんとT理さんには感謝したい。ゴールド免許保持者やダイヤモンド免許保管者はいたとしても、実質的に、この二人のお陰で楽しみの多いPWとなったことだけは確かである。
 GW in 田舎暮らし、また、たのしい思い出が一つできた。
                                             おしまい


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