イシモチソウの花 6月


 何年か前、相生の天下台山でイシモチソウの花に出会ったからは気になる花になってしまった。気になるのだが、あえて花期に合わせて見に行くこともしないので、気分的には半ば幻の花になっていた。

 行けないことはない幻の花、野の花の好きな家内の母が来たので聞いてみた。「そんな花を見たことがない」というのでやはり出かけることにした。しかし残念、いつもの場所のイシモチソウは、もう枯れかけで花は1輪も咲いていない。
 今年の時期は逸したらしい。せっかくここまで出かけて来たのだからと、近くの遊歩道を歩いていると、土の壁面にもモウセンゴケとイシモチソウの両方が群生しているではないか。まだ、蕾を持っているような感じだ。が、こちらも1輪の花も咲いていない。

 2日後も快晴、気温高し。こうなるともう我慢ができない。梅雨が近いから咲いているのなら今日だ。午前中に着くように出かけた。おぉ、咲いている咲いて いる。太陽があたるので、デジカメに収めるが花が真っ白になってしまう。デジカメながらマニュアルにして、絞り込む。ピントはカメラ任せにするしかない。 近くから遠くから、大量に撮っておく。デジカメの便利なところだ。先日は途中で電池切れを起こして悲惨な目に会ったので今日は予備電池もバッチリ充電してきた。
  ここのモウセンゴケの花はピンクだ。大袈裟に云うならば、レンゲ畑のように一斉に咲いているという感じなのだ。初めてなので思わず見とれてしまった。ここ を散策のコースとしている人は見向きもしない。クワガタの虫を見つけたといって喜んでいる会話が聞こえてきた。この花が咲いているのをいつも見ているのだ ろう。ユウゲショウの赤と似ている。雑草のようの咲いているから珍しくもないのだろう。崖地、花の色、葉の形からトウカイコモウセンゴケと思ったが、黒崎 さんに写真を送り聞いた。そのようだとの返事。嬉しくなった。
 よく見ると、花茎は伸びている が、先端が巻いているのと巻いていないのがある。そして、花はいつも太陽を向いている。丸まった花の列も咲く度に太陽に向かって伸びていくのだ。そして最 後に先端の花まで咲くと花茎は一本の棒になるのだ。なるほどなるほど、自然の妙を感じてしまった。

 虻が花に止まった。昆虫を食って生きているのに、花の世話は昆虫にさせているのか・・・。自然保護を叫んでいる人間を感じてしまった。命をつないでいくということは、矛盾だらけなのだ。

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