白馬の花 7月

 世の中は不思議なもので、人が集まるところに行きたがる人と、逆にそれを避けたがる人がいる。人が集まるというのは、一般的には、きれいだとか珍しいとか、そこに何かいいこと(絶対善)があるからである。
 何かいいことがあるのに、そこを避けるというのは、そこに行くことにより得られる期待と、失われる不安とのバランス(相対善)により、それが好ましくないと判断される場合、そこへ行くのを避けるということになる。
白馬大池からの稜線上で、突然剱岳が見える場所がある

 梅雨明けの高山は、花が美しい。特に花の山といわれる 白馬はいいだろう。と同時に連休は人がわんさかと出かける。しかも、連休の後には夏休みが控えている。狙い目はこの日、7/20。連休の翌日かつ夏休みの 前日。ということでこの日に白馬山荘に泊まるということで計画を立てた。白馬の頂上に立つのは、連休の最終日。みなさんが帰る日だ。登山も効率悪くユック リと登るコースならば、人の交差も少なくてすむであろう。とにかく大雪渓での群衆歩行者天国状態の山行きだけはしたくない。ただし、雨が降れば白馬をあき らめ、のんびり温泉に入ることにする。一期一会、会えさえすればいのではない。会うのなら素敵な出会いの方がたのしい。

栂池自然園と旧栂池ヒュッテ

 計画によっては、いきなり山頂を目指す山行きもあろ う。それでは、雑踏の中を進まなければならない。ここでは昔風に、初日は山麓でくつろぎ、明日登る山をユックリと見上げる。夕刻の山の端、そして朝日に輝 く嶺を仰ぐ感傷は何にも代えがたい。ここでは時間がユックリと流れるのを感じることができる。効率の悪いことが現代のご馳走なのである。

朝日に輝く白馬鑓ヶ岳と杓子岳

 ユックリと時間をかけて登る。植物をユックリと愛でな がら登る。早めに小屋に着いてくつろぐ。今回は、山上の雄大な風景と高山植物を見ながら抹茶を点てていただく。楽しみである。聞こえはいいのだが、暴露す れば、バリバリ歩けないというか歩きたくないというのが実情である。条件がよければ、白馬岳まで行こうか・・・というのが本音である。それでも、充分に楽 しめるという山行きを計画したのだ。
 
白馬大池での喫茶


梅雨明けの 360°の展望を楽しむ(↑クリックで拡大します)

(中略:今後時間が許せば充実させていきま〜す)

 花は、雪解けの栂池自然園の春から始まり、稜線の夏までいろんな花を見ることができた。アプローチの初日に数分雨に遭っただけで、他は天候に恵まれた。
 
シラネアオイ                             ミズバショウ

 
コマクサ                                ミヤマアズマギク

 白馬特有の珍しい花があったようだが、事前調査不足で特にさがすこともせず漫然と下山したのが悔やまれる。しかし、山は逃げていかない。
 





 (約70種の花を大きな写真で見る時はこちらで↓)

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