師走の低山歩き
(別所奥山)

 師走に歩くのもいいだろうと思い、姫路の東端へ。道を歩けば花が咲く。ソバナが咲いているのかと思ったら、花柱が長い。ツリガネにんじんのようだ。ハクサンシャジンに似ていてなんとなくうれしくなる。
 
秋の花、ナデシコ                             ツリガネニンジン

 山に取り付くと、いきなり急な坂。この頃、山へ出かけていないことが原因。すぐに汗をかいてしまった。しかし、さすがの低山、約20分ほどで稜線に出る。稜線には高い木がないのですこぶる展望が良い

岩山に紅葉の木が映える

 日差しを浴びて、ミツバツツジヤ、モチツツジが咲いている。どうも季節感がおかしくなりそう。秋だから、もちろん菊の花も咲いている。県花のノジギクだろうか・・・・
 
秋のモチツツジ                                 ノジギクかな?

 稜線からは、淡路島、家島群島、その後に大きく小豆島が見える。目を凝らせば微かに四国も見える。ま さに展望の山なのだ。眼下は、姫路の市街地。修理中の姫路城の覆いが大きく感ぜられる。北を望めば山々が連なる。それを無視すれば、夏の北アルプスの趣が ある。しかし、秋には違いない。斜面の南は緑に、北は紅葉にと見事に分かれている。
 
まさにアルプスの雰囲気                     別所奥山を西より望む


別所奥山を東より望む。この快適な斜面も5分くらいで鞍部に至る

 高御位山塊も姫路側は岩山といえども緑豊かな山である。昨年の山火事は鷹巣山近くで発生し、西風に煽られたから稜線の西側が助かったという。東側である高砂側は醜く焼けている。いかにも山火事のすごさを感じてしまう。
 
稜線の姫路側                               稜線の高砂側

 高御位の縦走路は姫路市と高砂市、加古川市と高砂市の市境になる。この山行き最後の難関、百間岩を下 りこの超低山の山歩きを終了した。百間岩の下りは高度さがあって、アルピニズムの血が騒ぐが、高所恐怖者のための迂回路も作られている。ストックを使えば 快適な岩、10分くらいで下りることができた。この岩はストックがあった方が歩きやすいかも知れない・・・・

無事百間岩を下山、下から眺めるとたいしたことはない1枚岩である

 最後の坂を赤い鳥居側に下れば、鹿嶋神社の拝殿に直接出ることができる。無事下山できたことを感謝し、お賽銭をあげた。紅葉がきれいだった。見上げれば紅葉の後に端麗な姿の高御位山が聳えていた。

鹿嶋神社参道の紅葉

 
鷹ノ巣山                              高御位山
 今回の山は、最高で標高約210m、歩行時間にして約2時間強、実に楽しめる山であった。市ノ池公園 の温室ではラン展をやっていた。温室いっぱいがいい香りに包まれていた。ここの温室は蘭を主体としている。これからが蘭の花の季節だという。蘭についてい ろんなことを教えてもらった

ここの温室で蘭展をやっていた。背景の山火事の跡がすごい

  
花のシーズンが一番早いというカトレア属の花たち