木津治男 写真集

冬山を夢見て、輪カンとピッケル飾るの巻

 
 北陸では、かねてよりの寒波の居座りで毎日雪との格闘です。克雪といえば聞こえは良いが、ウルトラマンよりは少しはましな時間は除雪作業できますよという程度です。
 さて、毎日皆様からの、これでもかの楽雪便りを浴びるにつけ、はるか昔の思い出に浸っている自分がいます。そこには、やっぱり輪かんを着用し、ピッケル振るって雪だまりをラッセルして歩む、勇ましき姿をどうしても思い浮かべてしまう。 
 そういうことで、数ヶ月前に、小山さんより、贈呈された(借用に近い)医王山の輪カンを壁に掲げて、毎日往時を懐かしんでいたら、何か足りない気がして、ついにピッケルまで入手してしまい、輪カンに寄り添わせました。カミさんから、あきれられるやら、感心されるやらでしたが、心配もされました。


 よもや、これを使って雪山に行きたいと言い出すのではないかと。いつかは、また挑戦してみたいとは、言っておきました。
「ところで、牛岳あたりにつきあって、撮影してもらえない」と振ってみました。自分としては、かなり真剣なのですが。

 ところで、医王山の見上げ山荘の主人が、手仕事で作製していたという輪カンジキは私等が現役の頃の雪山登山を支えてくれた、掛け替えのないパートナーだったな、という思いです。私の所有物は、部室のゴミと消えたのですが、小山氏が実家を整理していたら見付けたといって、我が家へ持ってきていただいたので、すぐに飾らせてもらった次第です。
 


 また、我がピッケルは門田のベルグハイルでしたが、卒業時に後輩に託しました。そこで、ピッケルへの思いがつのり、「ピッケル」でアクセスしネッオークションで中古品を見付け、ゲットしたというわけです。
 長さ、65cm、ブレード長27cmと昔使っていたのと変わらない大きさで重さ700g、また使いたくなる代物です。ピック部分に「70620」と刻印があり、1970年6月20日の製造と思われ、自分の現役の頃だなと勝手に解釈している始末です。


 この度私がゲットしたピッケルの件ですが、残念ながら門田ではありませんでした。門田は当時、年間3000本という大量生産していた時代で、趣味用としては、ちょっとという感じです。
 私のは、R.WILLISCH & Sohne/Tasch/b.Zermatt Swiss Madeと刻印された2代3代目ウイリッシュ合作になる穴明きピッケルです。
 

 穴明きには、ちょっとしたあこがれがありまして、見付けたときにピンと来ました。長岡さんの指摘による、門田の穴明きによく似たスタイルです。門田のサクセス(72年頃より売り出された)というタイプに酷似しています。